ソーラー時計の寿命は? できるだけ長く使うコツ

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この記事では、そんなソーラー時計に関する疑問にお答えすべく、その仕組みからメリット・デメリット、気になる寿命、そして愛用のソーラー時計をできるだけ長く使うための秘訣まで、分かりやすく解説していきます。

ソーラー時計の寿命は? できるだけ長く使うコツ

太陽や蛍光灯などの光エネルギーを利用して駆動する「ソーラー時計」。電池交換の手間が基本的に不要で、環境にも優しい「エコ」な腕時計として、近年ますます人気が高まっています。特にセイコー、シチズン、カシオといった日本の主要時計メーカーが力を入れており、多くのモデルが展開されています。

しかし、その一方で、

「ソーラー時計って本当に使いやすいの?」
「電池交換がいらないってことは、ずっと使えるの?寿命はないの?」

といった疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

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1. 光を力に!ソーラー時計の仕組みと魅力

ソーラー時計の文字盤に光が当たり、内部で充電されるイメージ図

ソーラー時計はどうやって動くの?

ソーラー時計は、時計の文字盤(またはその下)に内蔵されたソーラーセル(太陽電池)が、太陽光や蛍光灯などの光エネルギーを電気エネルギーに変換します。そして、その電気エネルギーを「二次電池」と呼ばれる充電式の電池に蓄え、その電力を使って時計の針を動かしたり、デジタル表示を行ったりする仕組みになっています。

一度フル充電すれば、光が当たらない暗い場所に置いても数ヶ月~半年以上(モデルによります)動き続けるパワーセーブ機能を持つモデルも多くあります。

なぜ人気?エコで便利なソーラー時計

ソーラー時計が人気を集める理由は、やはりその利便性と環境への配慮にあります。定期的な電池交換が不要なため、手間がかからず経済的。そして、使い捨ての電池を使わないため、環境負荷が少ない「エコフレンドリー」な点も、現代の価値観にマッチしています。

セイコーの「アストロン」、シチズンの「エコ・ドライブ」、カシオの「G-SHOCK」の一部モデルなど、多くの国産ブランドが高性能でデザイン性の高いソーラー(または光発電)時計を展開しており、幅広い選択肢があるのも魅力です。


2. ソーラー時計のメリット・デメリットを正直解説

メリットとデメリットを比較する天秤のイメージ

便利なソーラー時計ですが、良い点ばかりではありません。メリットとデメリットをしっかり理解しておきましょう。

メリット:電池交換不要で経済的!

  • 定期的な電池交換が基本的に不要: クオーツ時計のように2~3年ごとに電池交換のために時計店へ行く手間や費用がかかりません。「時計が突然止まってしまった!」という心配も少ないです。
  • コストパフォーマンスが高い: 電池交換費用がかからないため、長期的に見ると維持費を抑えられます。
  • 環境に優しい: 使い捨て電池を使用しないため、エコでサステナブルです。

デメリット:光がないと止まる?充電不足に注意

  • 光がない場所での長期保管はNG: 使わないからといって、引き出しの中などに長期間しまいっぱなしにしていると、二次電池の電力がなくなり止まってしまいます。
  • 充電不足による不具合の可能性: 常に充電が不足している状態が続くと、時刻が狂ったり、カレンダーなどの機能が正常に動作しなくなったりすることがあります。特に消費電力の大きい多機能モデルは注意が必要です。
  • 二次電池の交換費用が高めな場合も: 寿命による二次電池の交換が必要になった際、通常の電池交換よりも費用が高くなるケースがあります。(詳しくは後述)

このため、ソーラー時計のメリットを最大限に活かせるのは、日常的に腕時計を身につけ、ある程度光に当たる機会がある方と言えるでしょう。


3. 気になるソーラー時計の「寿命」はどれくらい?

時計と砂時計、10年の目盛りを示すイメージ

「電池交換不要」と聞くと、半永久的に使えるように思えるかもしれませんが、残念ながらソーラー時計にも寿命は存在します。

一般的な寿命の目安は約10年前後

ソーラー時計の寿命は、主に内部の二次電池(充電池)の寿命に左右されます。二次電池は充放電を繰り返すうちに徐々に劣化していき、蓄電能力が低下していきます。一般的に、この二次電池の寿命は約7年~10年程度と言われています。

また、時計内部の電子回路なども、長年の使用により劣化していく可能性があります。そのため、時計全体の寿命としても「約10年前後」が一つの目安と考えられます。

※ただし、これはあくまで目安であり、使用状況や保管環境、モデルによって寿命は異なります。

寿命が来たらどうなる?(二次電池・電子回路の劣化)

二次電池が寿命を迎えると、

  • 充電してもすぐに止まってしまう
  • 充電効率が著しく悪くなる
  • 全く充電できなくなる

といった症状が現れます。また、電子回路が故障した場合は、時計自体が動かなくなります。

修理?買い替え?寿命を迎えた時の選択肢

寿命を迎えたソーラー時計は、二次電池の交換や、場合によっては電子回路の交換(修理)が必要になります。メーカーや修理専門店で対応可能な場合もありますが、注意点もあります。

  • 修理費用:二次電池交換や回路交換は、通常の電池交換よりも高額になるケースが多いです。場合によっては、新しい時計を購入するのと変わらない費用がかかることも。
  • 修理可否:古いモデルや特殊なモデルの場合、部品がなくて修理自体ができない可能性もあります。

そのため、思い入れのある特別な時計でなければ、寿命を機に新しい時計への買い替えを選択される方が多いのが実情のようです。


4. 愛用ソーラー時計を「長持ちさせる」ための秘訣

時計に光を当てている様子とオーバーホールのアイコン

せっかく手に入れたソーラー時計、できるだけ長く愛用したいですよね。寿命を延ばし、良好な状態を保つために、日頃からできる簡単な秘訣をご紹介します。

  • 秘訣1:使わない時も「光」を意識!定期的な充電を忘れずに
    ソーラー時計を長持ちさせる最大のコツは、二次電池を「過放電」させないことです。つまり、充電切れの状態を長期間放置しないこと。使わない時でも、月に一度は窓際など明るい場所に5~6時間程度置いて充電してあげましょう。引き出しや箱に入れっぱなしはNGです。ただし、直射日光の当たる場所や高温になる場所(車内など)での充電・保管は、時計本体や二次電池の劣化を早める可能性があるので避けてください。
  • 秘訣2:電池の減りが気になったら早めの「メンテナンス」
    「最近、充電してもすぐに止まる」「パワーリザーブ表示の減りが早い」と感じたら、それは二次電池が劣化しているサインかもしれません。そのまま放置すると、二次電池から液漏れが発生し、内部のムーブメントにサビや腐食を引き起こす可能性があります。こうなると修理費用が高額になったり、修理不能になったりすることも。
    不調を感じたら、早めに時計店やメーカーに相談し、必要であればオーバーホール(分解掃除)や二次電池の交換を検討しましょう。定期的なメンテナンスが、結果的に時計を長持ちさせることに繋がります。

5. まとめ:ソーラー時計と上手に付き合うために

ソーラー時計を腕にはめて満足げな人物のイメージ

ソーラー時計は、電池交換の手間が少なく、環境にも優しい非常に便利な腕時計です。しかし、「寿命がない」わけではなく、長く快適に使い続けるためには、定期的な充電(光に当てること)と、不調を感じた際の早めのメンテナンスが重要になります。

その特性を理解し、適切に扱えば、約10年、あるいはそれ以上にわたって頼れるパートナーとなってくれるでしょう。


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